言葉と、その背景

「知らない」の後に、確認の約束を置く。『論語』為政篇の一節

James Legge英訳で、知っていることと知らないことを混同しない一節を読む。未確認の回答を伝える時の言い方と、後から訂正する手順を示します。

公開 2026-09-06 · 更新 2026-09-30

孔子 ↗

Yuへ語られる、知ることの区別

知らないことについては、知らないと認める。それが知るということだ。

参照した英訳(中国語原文ではありません)

when you do not know a thing, to allow that you do not know it;— this is knowledge.

編集部訳

参照した電子版はJames Leggeの英訳部分です。第二巻では、先生がYuへ知ることを教えると言い、知っている時と知らない時を対にしています。掲載したのは後半の短い抜粋です。この電子版には隣接する別節にもXVIIの表示があるため、巻とYuへの呼びかけで箇所を特定します。

すべてを曖昧にする謙遜とは違う

確かに分かっている部分まで「何も分かりません」と引っ込めると、相手は必要な情報を得られません。逆に、聞いた気がする情報を断言すれば、相手はそれを前提に予定を立ててしまいます。編集部はこの対句を、回答の内容と確かさを一緒に伝える姿勢として読みます。

これは中国語原文を校訂して得た語義の断定ではなく、Legge英訳を通した読み方です。また、知らないと認めさえすれば何を答えてもよい、という免責の言葉でもありません。確認が必要な場面では、確認先と次の連絡まで具体化します。

回答に、確認先と次の連絡を添える

編集部の応用は、「いま言える範囲」「未確認の一点」「何を見て、いつ返すか」をひと続きの返事にすることです。曖昧な言葉を並べるより、「去年は予約不要だった。今年の条件は未確認なので、主催者の案内を見て今夜返す」と伝えます。確認を約束できない場合は、相手が自分で確認できる公式窓口を示します。

架空の例です。友人から講演会の入場方法を聞かれ、去年の記憶だけで「そのまま行ける」と返しそうになります。案内を確認すると今年は事前予約が必要でした。そこで「去年の記憶で答えかけたけれど、今年は予約制だった。この案内の申込欄を見てほしい」と、変わった条件を先に伝えます。

先に誤った回答を送っていたなら、訂正は元の文のどこが違い、正しくはどうなるかを明示します。申込みを済ませたかもしれない相手には、訂正だけでなく、その誤情報で影響を受けた予定がないかも確かめます。相手が行動を直せることを優先します。

分からない範囲を、問いへ変える

確認する時は「本当ですか」だけでなく、「今年の申込みは必要か」「対象者は誰か」のように、欠けている条件を質問します。全部を調べ直す必要はありません。未確認の一点を特定できれば、調べる作業も回答も短くなります。この手順は原典に書かれた調査法ではなく、対句から編集部が考えた会話への応用です。

この言葉の出典

論語/The Analects of Confucius / James Legge英訳、Project Gutenberg #3330電子版 / BOOK II. WEI CHANG. / CHAP. XVII(Yuへの呼びかけの節)

情報確認日:2026-09-30

編集:KOTOBA SPARK 編集部。構成・翻訳案・解説にAIを使用し、記載した参照本文と照合しています。日常での使い方は編集部の提案で、架空の例は実体験ではありません。

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